季節は二学期も終わりに差し掛かった12月の頭。期末テストもあると言うのに、何故、私は勉強もそこそこ、生徒会攻防戦のトレーニングをしているのだろうか。


っていうか、うちの学年は私と春風の信者的な奴らが多いから挑んで来ないってのに、面倒だ。


「あんたら早く先輩達統率しろよな。そしたら期末テストの勉強に専念出来るのによ。こちとら学年首位キープすんのに必死なんだよ」


「だよなー。俺もさ、期末テストの方を勉強したいよ。大学国立大学志望だしさ。あいつらみたいに頭良くないしー」


アッキー先輩は一番まともだから、話が合うな、うん。アッキー先輩に好かれてぇわ。


そんなアッキー先輩は、短髪の前髪を「あー……」と唸りながらかきむしっている。