ちょいちょいちょいちょい。ちょいと待て。


好きってあれか……今の、まさか、こ、こく、こくこく告白!?


夏の暑さなんてあれだ、最早私には関係なくて。


カーッと顔が熱くなって、灼熱の砂漠なんかまだまだ涼しいってくらいにピリピリ暑くて、熱い。しかも、足がアスファルトに根を張ったみたいに動かない。


口だけは、いつも生徒会メンバーに突っ込む時みたいにアクティブにパクパクと動くが、声は一向に出る気配もない。


人生初の、まともな告白。私の中身を全部知ってて言われた、本気の好き。まさか、春風に言われようとは思わなかった。


私の夏休み、これが最大の、花火よりでっかい衝撃のある、思い出になるんじゃね……?


ど、ど、ど!どうすりゃ良いんだ!誰か私をこの夜空に打ち上げてくれ!