「でぇ?あれが今回のおバカさんかなぁ?んー?」


あおちゃんは眠そうに目を擦りながら向こうに佇む5人組を一瞥する。


おい、相手の奴ら目がイってるぞ。怖い怖い。


「今日は公衆の面前でアホをボコせる最高の一日だ。存分にウキウキワクワクするがいい」


「いえーい!ボコ!ボコ!」


最早皆川会長にもあおちゃんにも突っ込む気力が湧かない。


「……まぁうん、言いたいことは分かるよひよこ。長い付き合いだけど奴らのノリには着いていけない」


嗚呼、アッキー先輩がデレツンじゃないまともモードなのだけが、せめてもの救いってか。


これでいつもみたく「べっ……別に!ボコボコに出きることにウキウキワクワクなんかしてないんだからなっ!」とか始まったら、即行帰ってたとこだわ。