**** 「今戻った」 異様に静かな屯所。 沖田の「ただいま」の声に反応する者がいない。 「誰も居ないのか・・・?」 恥ずかしいからと、屯所に着く少し手前で繋いでいた手を離したというのに、誰も居ないというこの始末。 沖田はこの状況に疑問を抱きながら、自室へと睦月を案内する。 「みなさんでお出かけなんでしょうか?」 「いや、普通はあり得ないけどな・・・」 睦月の推測を否定するも、そう考えたくなるほど、屯所内は静かだった。