「副長、ちょっと良いですか?」 土方の部屋の前でそう声を掛ける。 すると中から声がする。 「あー入れ」 「失礼します」 斎藤が一礼すると共に、睦月も慌てて頭を下げる。 「斎藤か。どうし・・・・」 そう言いながら振り返る土方に、睦月が目に入り、言葉に詰まる。 「誰だ」 さすが鬼の副長。 女子ども容赦なく睨みつけた。 睦月は一瞬不安になるも、負けないといった表情で名乗った。