「あいつも、総司もだいぶ弱ったな・・・」 斎藤の声が、かわいた空に響く。 海に近づくと、少し肌寒さを感じた。 ぶるっとふるえ、ビンがあるかどうか願い、確認する。 が、海に流れ着いていたのは、ビンだけではなかった。 ビンよりも先に目に入る。 斎藤はあわててそれに駆け寄った。 「おいっお前大丈夫か!?」 そこには1人の女の子が倒れていたのだ。 見慣れない服装。とかれている髪。 それらはすべて濡れていた。 どうやら息はしているようだ。