「一くん。今日、いいかな。」 「あぁ、わかってる」 沖田の自室に来た斎藤に、さっそくそう口を開いた。 「すみません。お願いします」 えらく律儀な沖田に、口が緩む。 だが斎藤は何も言わず、黙って見下ろした。 そんな斎藤に、沖田は頭に?マークを掲げた。 「何?どうしたの?」 「いや、今日こそあればいいと思って・・・」 沖田より悲しそうな顔をする斎藤。 「お願いします」 斎藤はその声を最後に部屋を出て、沖田の代わりに海へ出かけた。