**** 「何故海なんて行ったのですか」 眠る沖田を介抱しながら、山崎は斎藤に問い詰めた。 だが斎藤は「すまん」の一言だった。 「わかっていたはずです。沖田さんがもうそんなことできるからだではないことくらい」 「すまん」 「沖田さんから言い出したのですか?だったら止めて下さい」 「すまん」 帰ってきてから「すまん」しか口にしていないのかと思うくらい、斎藤は「すまん」を言い続けた。