1度引いた波が、また再び戻ってくる。 睦月は体を丸めて座り込み、何度も往復するその波を目で追っていた。 潮風が顔に当たり、気持ちがいい。 目を閉じ、静かに音を聞く。 ザブーン、ザブーンと、変わらず聞こえるその音。 だが、次の瞬間、睦月はその音に違和感を感じた。 不思議に思って目を開ける。 すると、小さな小瓶が流れて来ているが分かった。 「沖田さん!!」 その瞬間元気になる睦月の体。