休み時間に入る。 2人はどこへ行くもなく、ずっと席から離れず話していた。 「まっさか知られてなかったとはなー」 「うーっごめんってー」 「いや、いいんだけどさ」 言いながら海を見る翼に、睦月は叫んだ。 「板野くん、海好きなの!?」 「え!?」 突然過ぎて驚く。 そりゃそうだろう。 翼はただ外を見ただけなのだから。