だけど、翼の声はまだ聞こえる。 「蒼井さ、よく森田たちと一緒にいただろ?」 「え!?恵理ちゃん知ってるの!?」 恵理の名前が出て嬉しかったのか、つい声が大きくなる。 「お前声デカイ・・・」 先生を警戒しながら翼が言う。 「あ、ごめん・・・」 口元を押さえながら謝る睦月に、翼は微笑んだ。