「わっ!?」 尻餅をついた私に。 「野中……? 大丈夫?」 手を差し出す人。 その手を辿ってその人を見る。 「城井……」 「ほら、立ちなよ」 城井は、差し出した手を強調させるかのようにヒラヒラさせた。 「あっ、うん。 ありがと……」 私は、その手を取り、立ち上がって服に付いた土を手ではらった。 「城井は、こんな時間に、こんなところで何してるの?」 私が思った疑問。 だから、私は訊いてみた。