「はい。 じゃあ、まずはクラス毎に整列しろー」 先生が声を張り上げる。 「ちぇー」 斉藤は、口を突き出していかにも“面倒だ”という顔をした。 そんな斉藤は、しぶしぶ自分のクラスのところに歩いていく。 いつの間にか、城井、爽、新谷の姿は無かった。 みんな……はやっ!! 特に新谷なんか、さっきまで斉藤とつるんでたのに。 だから、私は斉藤の数歩後ろについて、自分のクラスのところへと向かった。