……でも、泣いちゃダメだ。 花梨ちゃんだっているし、急に私が泣き出したら驚いちゃうよ。 「飯、食いに行くぞ。 早く着替えろ」 爽は、それだけ言うと、私の頭から手を退かした。 「……うん」 爽は、私の気持ちが分かってるのかな? 自分で言うのも何だけど、私の扱い上手だよね……。 私は、急いで着替えの服を持って洗面所に向かった。