「はぁ……」 「はい、本日17回目~」 「何がだよ~」 「柚希がため息吐いた回数」 「だってさぁ~。 和馬ぁ~」 「はい、分かった分かった。 その話はさっきも聞いたから」 「まだ何も言ってないし……」 信哉と昴と、今、目の前にいる和馬に、花梨ちゃんと同じ部屋になったこと、爽と寝ることになったことなどを話した。 今は、もう放課後。 寮に戻る気がない私は、教室の自分の机に突っ伏している。