――それから。 私達は、一番人の気配がないところへとやってきた。 ここには、音楽室、理科室、家庭科室、などの授業で使うときしか来ない特別教室ばかりがある階。 だから、放課後なんて人の気配は、怖いほどない。 さっきから私は、花梨ちゃんより少し先を歩いている。 会話は、私が校内のことについて説明するくらい。 そんな私の背中に、 「……あの……」 静かなこの空気に消えてしまうような声が当てられた。