ごろんと寝転がる。 上を見上げれば、水色の世界が広がっている。 どこまでも続く空に、ぷかぷか浮いている白い雲。 雲ってどうやって出来るんだったっけ? どうでもいいけど、 (あの雲に乗ってどこか遠くに行きたい………) 誰もいない場所に。 あたし以外の誰も――――あいつらのいない場所に。 (そしたら……) ゆっくりと瞼が閉じていく。 そしたら、きっとあたしは―――……。