「ほ……とに…?」
「あぁ」
「居場所……くれるの…?」
「俺が居場所だ」
「っ……信じて、い……のっ」
「あぁ、信じろ」
1つひとつ朔夜からの言葉には嘘など混じっていなかった。
もう何も誰も信じないって思っていた。
だけど、だけど
もう一度だけ信じてみたい。
「あた、し離れな……いよ…?」
シャクリあげながらあたしは朔夜の制服を掴む。朔夜は、小さく笑うと挑むところだと頬にキスをした。
「裏切っ、たら、許さない、から」
「あぁ、煮るなり焼くなり好きにしていいから」
ポンポンと背中をあやすように叩かれ、とうとうあたしは爆発した。
「ぅわぁぁぁんっ」
ギュッと朔夜の首にしがみついて、みっともないくらいワンワン泣いた。
もう一生分じゃないかって位に。
その間、朔夜はずっと抱き締めていてくれた。