柔らかい。
「………うっ」
もぞもぞと身を捩ると、ふわりとなにかが身体に掛けられた。
あったけぇー…。
微睡む意識の中、重たい目蓋をどうにか持ち上げる。
ぼやける視界、それでも真っ白い布団だけは確認できた。
ああ、布団にくるまってるからこんなにあったかいんだなぁ…。
おれ、昨日は公園で寝たのによぉ…………ん?
ふ と ん ?
「※×%*◇≒〒~~~!?!?!?!?!?」
声にならない叫びを上げて、おれは飛び起きた。
ぎゃああああマジで布団が掛かってるー!!!!!!
………って、ことは…!
「あ、たろうちゃん!!起きたんだ、おはよー」
やっぱりかぁぁああ!!!!
つーか、たろうちゃんっておれのことかよ!?
だせぇっ!!
ネーミングセンスなさすぎだろうが!!

