「ほら、固まってないで、早く入ってきなさい」
母はそう言って中に入る。
これは確かに……母の言う通りびっくりするわ。
実は父はお坊ちゃんだった系?
「やっ……!!」
いきなり中から母の叫び声がした。
「え、なに!?」
あたしも急いで中に入った……瞬間、なんか分かった。
そこには黒服の男の人が立っていて。
「ご心配なく、良音お嬢様」
「……あ……」
なぜかあたしの名前を知っていて。
……てかだれ?
「幽霊執事でございます」
ぶわっ
どこからか来た花びらが舞い上がり、そして消える。
彼はそう言って自己紹介したのだ。
「どうぞお見知り置きを」
なにが起きたのか?
あたしはただ屋敷の中を見つめることしか出来なかった。



