「律萪ちゃん!!」


蒼に背を向けて歩きだすと、蒼に呼び止められる。




「律萪ちゃんの夢、諦めないでよ!!…俺、絶対叶えさせてみせるから!」



言葉の意味が分からなくて、振り向いて蒼の顔を見る。



私の目にうつる蒼の瞳には、強い意志が込められていた。




蒼の本当の意味は読み取ることができないけれど。
…私は、しっかりと頷いた。
諦めない。
半年たって忘れられても、またいちから始めればいい。




きっとまた、蒼と共演してみせるよ──…