唖然として、口をポカーンと開けた私に、 爽の友達の1人が、 「おい、固まってるぞ」 そう言った。 そのおかげで、私は解放された。 「ご、ごめん……」 「あ……いや、いいよ」 気まずいよ~!! やっぱ、男の子って苦手……。 少し、沈黙が続いた。 その沈黙を破ったのは、爽の友達で。 「そういえばさ……。 自己紹介、まだだよな?」 確かに。 さっきから、私なんて“爽の友達”って心の中で言ってるし。