『…多分、そこ』 そう言って指差したのは、さっきまでことりが居た場所。 「えっ、嘘! さっきまで、そこになかったよ!」 ことりが、慌てたように、胸の前で手のひらをブンブン振る。 …別に、そんな小さいことを嘘ついても仕方ないし。 ことりが探しても見つからなかったのは、ことりが見逃していた証拠。 ことりは、単純でアホだから。 「あっ、そうだ~。」 シャーペン騒動はどこに言ったのか、ケロンとした表情で、また違う話をし始めることり。