…まだ、わからない。 まだ、この感情を知らない。 だからこそ、この感情の名前を、君と探してみよう。 まだ愛とか、恋とかわからないけど、 今度こそ、見つけて見せるから。 「なんですか…、…っ……」 『…久しぶり。』 ずっと隠し続けた志望校。 言わなかったのは、君と同じだなんて、照れくさかったから。 …ただ、それだけの理由。 「じ、仁くん…??」 その、よくわからない感情を探すために。 春を超えたら、すぐに。 ――…君に、会いにいこう。 end