『…ただいま。』 合格発表を見終わり、俺はいつもと同じように家に入る。 そしていつも通り靴を脱ぎ、慣れた足取りでリビングの方に向かった。 『母さん。』 「なにー??」 『高校、受かってた。』 高校を合格しようがしまいが、あまり感情が顔に出ない俺。 それは、生み親である母さんも同じらしい。 「あら、よかったわねー」 息子が第一志望校に受かったというのに、その一言。