ちゃんと、ある。 第一志望校に、ちゃんと受かることができたんだ。 『…よっしゃ!』 誰にも聞こえないぐらいの小さな声で、ガッツポーズをする俺。 そんな俺みたいな奴はチラホラいるみたいで、抱き合ったり、感嘆な声をあげたり。 思い思いの感情を、体いっぱい表現してる。 『…あ、そうだ。』 ふと思い出した、隣の存在。 圭も、同じ学校を受けたんだった。