『ことり…。』 ふわり、と。 けれども、泣きそうな表情で笑う彼女が立っていた。 それを見た途端、胸に変なざわつきを覚える。 「……??」 状況が掴めない圭だけは、不思議そうに突っ立っていて。 木枯らしのように冷たい風は、俺の心を揺さぶるようだった。