“君は俺のことが好き” …そんなの、前から気づいてたよ。 「…あれー??」 アホみたいに、机の下を覗きこむ彼女を、俺は白々しい目で見つめる。 …彼女、櫻井 ことり。 俺の家庭教師だったりする。 『……。』 そんなことりの特技は、物をなくすこと。 今もシャーペンをなくして、俺の部屋を探しまくってる。 本日、二度目のその光景に、俺は小さくため息をついた。 …仕方ねぇ。探してやるか。