ダブルベッド


 ゴン、と鈍い音がして、じわっと痛みが駆け抜けた。

「簡単に死んでんじゃねーよ、ヘタレ野郎」

 悔しい。

 そんなヘタレ野郎に会いたいと、桃香は死まで覚悟した。

 顔も見たことがないけれど、そんなヤワな奴に負けていると思いたくない。

「時間をくれない?」

 桃香がそう言った。

 どれだけの期間かはわからない。

 だけど、桃香の心が開くその時までに、充は今よりずっと良い男でありたいと思った。




 そして翌々日、美人席には別の女が座っていた。