この日は食事だけで解散した。 明日も仕事だ。 家に押し掛けるわけにもいかない。 というのはただの言い訳で、実のところはそんな勇気が持てなかった。 「じゃあ、木下くん。また明日ね」 「うん、また明日」 かわいい顔をした桃香は、意外に痛いところばかりを突いてくる。 充のダメなところや弱いところを全て熟知しているかのように。 挙げ句の果てには 「木下くんみたいな遊び人になりたい」 なんて言う始末。 敵わない。 確かに手に負えないかもしれない。 そして、この週の金曜日のこと。