「たっ…高橋くん!?ここっ…学校で…。」

「卒業したからもう関係ない。
行くよ?」

「どっ…どこに…?」

「…二人でちゃんと話せる場所。」


俺は握った手に込める力を強めた。
そのまま少し歩行スピードを上げる。
他の生徒からもすごく見られていたけど、そんなの気にしていられない。
俺は…1年も待っていたんだから。
先生の答えだけを、ずっと。



俺が向かったのは…。








ガチャン…。