* * *
ついに今日が卒業式。
そして…約束の日。
俺はあの日に言ったことを1年間守り続けた。
先生には自分から触れない。
数学家教材研究室には毎日行かない。
ちゃんと…『先生と生徒』の位置を守った。
努力の甲斐あって、誰にもバレなかった。
卒業式が終わり、後輩たちの作った花道を通って校庭へと出る。
「奏様っ!!あのっ…写真を一緒に撮ってもらえませんか?」
「私もお願いしますっ!!」
「私も…。」
「ごめんね…。
今日はどうしても会いたい人がいるから。」
「え?」
俺は目の前の女たちにそう言って、彼女の姿を探す。
彼女はなぜか、巧と会話をしていた。
「先生っ!!」
「高橋くん…。」
「おー♪奏!!」
「なんでお前がいるんだよ…。」
「いちゃ悪い?俺だって相模先生と仲良しなんだからなー♪ねー先生?」
「え?あ…まぁ…そうね。」
「…先生も何肯定してんの?
俺があの日言ったこと、忘れてないよね?」
俺は先生の返事を待たずに、その手を握った。
ついに今日が卒業式。
そして…約束の日。
俺はあの日に言ったことを1年間守り続けた。
先生には自分から触れない。
数学家教材研究室には毎日行かない。
ちゃんと…『先生と生徒』の位置を守った。
努力の甲斐あって、誰にもバレなかった。
卒業式が終わり、後輩たちの作った花道を通って校庭へと出る。
「奏様っ!!あのっ…写真を一緒に撮ってもらえませんか?」
「私もお願いしますっ!!」
「私も…。」
「ごめんね…。
今日はどうしても会いたい人がいるから。」
「え?」
俺は目の前の女たちにそう言って、彼女の姿を探す。
彼女はなぜか、巧と会話をしていた。
「先生っ!!」
「高橋くん…。」
「おー♪奏!!」
「なんでお前がいるんだよ…。」
「いちゃ悪い?俺だって相模先生と仲良しなんだからなー♪ねー先生?」
「え?あ…まぁ…そうね。」
「…先生も何肯定してんの?
俺があの日言ったこと、忘れてないよね?」
俺は先生の返事を待たずに、その手を握った。