「…高橋くんにはなんでもお見通しなのね。」

「そりゃ…好きな人のことだからね。」

「…ありがとう。」

「…じゃあさ、先生。」

「なにかしら?」

「あと1年とちょっとしたら…。」

「?」

「また改めて告白させてほしい。」

「え?」

「俺と先生が、『教師と生徒』じゃなくなる卒業式の日に…返事をちょうだい。
この1年で…好きになってもらえるように頑張るから。」

「…高橋くん…私は…。」

「気持ちが変わらなかったら変わらなかったでいいから。
それは俺のせいだし。
でも…諦めないけど。」

「どうしてそこまで…。
高橋くんだったら…周りに女の子なんてたくさん…。」

「先生は特別だから。」

「特別?」

「そう。先生だけは特別なんだ。」


その理由はまだ言わないけど。
それを言うのは…。