エンプティープリンス

* * *


何も言えないまま、つまりは彼女に拒絶されたまま…
もう2週間が過ぎた。
こんなに長い2週間を味わったことがない。


「そーうーくーん!!」

「…なに?」

「言わないの?そろそろ言わないと、奏が死ぬと思う。」

「死ねるならいっそ死にたいくらいだよ。」

「なんで言わないの?」

「…『言わない』んじゃなくて『言えない』んだよ。分かるだろ?」

「ぜーんぜん分かんね。
だってさー別に普通の女じゃん。
何に躊躇うわけ?」

「…何って…。」


そんなの決まってるだろ?
俺と彼女は…。


「生徒と教師の肩書きなんてさ、あと1年ちょいしたらなくなるよ?」

「え…?」

「俺達さ、1年ちょいで卒業。
卒業したら生徒でも何でもなくなる。
モノにすんのはその時でいいじゃん。
でも今のままでいるのは辛いって、それだけでも言えばって俺は言ってんだけど。」

「…モノじゃない。彼女は。」

「知ってる♪」