エンプティープリンス

* * *


「さて、もう7時よ?
学校が閉まる時間だわ。
そろそろ帰りなさい。」

「…先生も帰るの?」

「ええ。今日は大分はかどったし…久しぶりに家でゆっくり休めそうよ。」


俺と彼女は帰り仕度を始めた。
そして俺はドアを開けて彼女を待つ。


「どうぞ。」

「あ、ありがとう。」


そして彼女を先に通してから自分も出て、ドアを閉める。
彼女がガチャリと鍵をかけた。


「それじゃあ…気を付けて帰ってね。
もう真っ暗だし、寒いし。」

「俺は男だから平気。それより先生の方が気を付けないと…。」

「私は大丈夫よ。それじゃあ…本当に気を付けて。」


そう言ってくるっと後ろを向いて歩きだす彼女。


「…っ…先生っ!!」

「え?」