エンプティープリンス

* * *


「あの…相模先生はいらっしゃいますか?」

「おや…高橋くんが職員室に来るなんて珍しいね。
相模先生に用事かい?」

「あ、はい。
あの…相模先生は…?」

「相模先生は数学科教材研究室だよ。」

「ありがとうございます。
それでは…失礼します。」


軽くお辞儀をして、職員室を後にした。


向かう先は、もちろん数学科教材研究室。


言いたいこともあるし…聞きたいこともある。


相模…香織…に。