結局俺は学校を3日休み、その後土日があり、そして今日を迎えた。

今日の数学は6限。

6限まで…まだまだだな。
そんなことを思いながら窓の外を眺める。


「奏くん…もう大丈夫なの?」

「ああ。ありがとう。もう大丈夫だよ。」

「3日も欠席するなんて驚いちゃって…。
私達、すっごく心配だったの。ね?」

「うん…だって奏くんに会えないし…。」

「心配かけてごめんね。もう大丈夫だから。」



こうなってくると、詐欺師にさえなれる気がする。
どんどん俺の上に仮面が貼り付けられていく。


「数学係の三島くんはいるかしら?」

「今、いませーん!!」

「あ、じゃあ申し訳ないけど横山くん、これを三島くんに渡してくれる?」

「はっ…はいっ!!」


横山にプリントを渡して、ふっと視線を上げた彼女と不意に目が合った。