今日も女にせがまれるままに抱く。


『アイシテル』
なんて言葉は絶対に口にしない。
俺は嘘はつかない。


事が終わった後、満足気な顔をして俺にすり寄ってくる今日の女。
これで俺が手に入ったとでも思ってんのか?


俺は服を着た。



「もう帰っちゃうのぉ~?一緒にいてよぉ…。」

「ごめんね。俺、この後用事があるんだ。」

「そっかぁ…残念。
じゃあまた今度ね♪」

「おやすみ…。」



俺は部屋を出るまで笑顔を崩さない。
そして部屋から出た瞬間に『素』に戻る。

もう俺に表情はない。


あるのは…空っぽな俺。

空虚すぎる毎日。