「…愛未は、いつもはぐらかすよね。」 直也は、気づいていた。 私が意図的に告白をスルーしてたことも。 私が直也の気持ちを見てみぬフリしてたことも。 悲しげに揺れる瞳が、全てを物語ってる。 「俺、愛未のこと好きだよ。」 それは本当に一瞬だった。 『直、也…?』 気づいたら私は、直也の胸の中にいて。 今まで夢見ていた現実に、思わず泣きそうになる。 でも、絶対に泣いてはいけない。