気づいて、いたんだ。 直也は、私と結ばれるべきではないと。 どこまでも下手くそな愛の形は、もう形が潰れるぐらいだった。 『…ごめん。菜穂ちゃん。』 直也の、顔が見れない。 見れないけど、掴んだ手が熱い。 『直也と2人で話したいの。 席、外してくれるかな?』 菜穂ちゃんの、言葉はないけど、頷いたような音がして。 気を使ったのか、小走りに公園を去る気配がする。 菜穂ちゃんがいなくなれば、私と直也の2人きり。