確かに神様は、平等だった。 病気の私にも、直也にでさえも、死ぬ可能性を与えてくれる。 ――…知らなかったよ。 大切な人がいなくなるかもしれない、その瞬間は。 自分が死ぬよりも、もっと、もっと、怖いものだったんだね。