なんであの時、愛未を支えてやらなかったんだろう。 なんであの時、自分の気持ちを優先させてしまったんだろう。 気持ちの整理をつけてからじゃ、遅かった。 あの時支えてあげなければ、もう手遅れだったんだ…―― 「…確か、愛未ちゃんの手術、5時からじゃなかったっけ?」 絶望的な俺の頭に響いたのは、優しい浅野目の声。 下向いた顔をあげたら、そこには穏やかな顔をした浅野目が立っていた。