ハッとして、慌てて条件反射で愛想笑いする私。 …ばっかみたい。 直也のことを忘れたい、とか言って。 そんなこと考えてる時点で、全然忘れられてないじゃん…。 『どうすればいいんですか…。』 気づいたら、口走っていた。 誰にもわからないこの痛みを、誰かに聞いてほしくて。 私はお医者さんに、言葉を投げかけていたの。 『…どうすれば、手術に前向きになれるんですか……?』 消えるような、声だった。