傷だらけのラブレター

ひじを付きながら、窓際の誰かの席に座って愛未を眺める。



ちなみに、普段は愛未の席は俺の席の後ろ。




どうせなら、無条件で愛未の背中を見れる、愛未の後ろの席の方がよかったかもしれない。





『……あ。』




ふと目に止まった、視線のその先。




…愛未が、本当に楽しそうに。


自然な笑顔で、笑ってる。




なんだか安心感がこみ上げてきた俺は、笑顔を見せる愛未を見ながら、静かに微笑んだ。