心のなかがモヤモヤしていて。 愛未にフられた理由が、全然わからなくて。 愛未に大きな秘密があるなんて、全然知らなくて。 …これはまだ、愛未との距離がギクシャクしていた、そんな時の話。 『……。』 長くふんわりした髪に、色白な肌。 友達と一緒に帰る時の、柔らかい笑顔。 …自分から避け始めたくせに、帰り道の愛未の隣は自分専用だと思う俺は、虫が良すぎる。