「てか、お前毎回体育出てないけど、体とか悪いわけ? 大丈夫?」 『そんなんじゃないよ。ただのサボリ。』 …また、一つ。 平気で嘘をついた私は、きっと最悪だ。 “2人の間に隠し事や嘘はなしな!” ふわっと、聞こえてくる幻聴は、幼い時の約束。 衝動的に耳元を手でふさぎ、幻聴をシャットアウトするように、頭をブンブン振った。 そんな遠い約束、聞きたくないっ…――