傷だらけのラブレター





…どうしよう。



直也が再び歩き出す。




直也が一歩一歩踏みしめるたびに、私の心臓も高鳴ってるみたいで。





…あと、5メートル。


あと、3メートル。





私は俯きながら、直也が横を通り過ぎるのを待っていた。





『……あっ。』





あまりにも、普通に。


直也があっけなく、私の横を通り過ぎた瞬間。




思わず振り向いて直也の後ろ姿を眺めたけど、直也はあまりにも普通すぎて、なんだか悲しくなった。