傷だらけのラブレター





「……、どした?」




浅野目くんは、まだ直也の存在に気づいていないらしい。



不思議そうに私の顔を覗きこみ、首を傾げてる。




私の視線は、直也に釘付けのまんま。





『……。』





…直也は、きっと。


もう家に帰るんだろう。




指定のスクバをだらんと提げながら、こっちを見下ろしている。





校門の、ど真ん中でしゃがみ込んでる私たちの隣を、直也が通るのは確実だった。