傷だらけのラブレター




――…ねぇ、直也。




もしも神様がいるのなら、私たちをこんな運命にしなかったと思うの。






『……っ…。』





次の瞬間。



私は浅野目くんの先にあるものを見て、また呼吸を忘れてしまった。




先程とは違う静けさが、一瞬一瞬を鮮やかに、スローモーションに映す。





浅野目くんの先の人物も、私を見つけ、一瞬揺らいだように足を止めた。






『…なお、や…。』






――…会いたくて、会いたくて、仕方なくて。




でも、一番会いたくなかった人。