浅野目 圭。 美嘉から聞いた、今日私と会うことになるであろう人。 少し軽くてチャラい人だけど、根はいい人らしい。 ―…だけど、そんな情報は頭から抜けていって。 私の頭は、直也にできた“彼女”の存在でいっぱいだった。 …ねぇ、直也。 聞きたいことがあるの。 本当に直也は誰かと付き合っていて、その人のことが“好き”、なんですか…―?